トキエア

 トキエアは2025年にふたつの戦略を打ち出した。ひとつは6月にLAND代表の和田直希氏が共同代表に就任したことで、もうひとつは10月に実業家の堀江貴文氏が取締役に就任したことである。

 和田氏が率いるLANDはエンターテインメント関連企業で、トキエアの長谷川政樹代表とは「燕三条ジャパンフェス」の立ち上げを通じて縁が生まれた。エンターテインメント業界と交通・宿泊業界の親和性は高い。普段は空席が目立つ地方空港と地方空港を結ぶローカル航空路線でも、行き先となる都市で人気男性アーティストのフェスが開催されると、若い女性の搭乗客で満席になることがある。

 このようなフェスによる需要は一時的なものに過ぎないが、エンターテインメントによる集客力は無視できない。なお、LANDはトキエアの株式を30%超取得しており、和田氏は話題作りのための雇われ共同代表ではない。

 一方、堀江貴文氏の取締役就任については、和田氏の共同代表就任の際と異なり、トキエアから公式のプレスリリースは出されていないが、多くのメディアが報じている。堀江氏は様々な事業を手掛けるほか、宇宙ビジネスにも関わっており、トキエアでは小型航空機の製造に参入する計画だとしている。

 トキエアの和田直希共同代表は2025年12月17日、2030年度に売上高300億円を目標とする中期計画を明らかにした。一方、FDAは決算公告を公表していないが、親会社である鈴与の公式サイトによると、グループ全体の売上5910億円のうち、航空事業の比率は7%の414億円である。FDAと同様、トキエアが今後、地元拠点空港を超えた路線展開を進める場合、300億円の売上目標は現実的な水準だと考えられる。

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