スマート農機

「令和のコメ騒動」などをきっかけに、農家の減少や高齢化といった日本の農業が抱える課題が改めて浮上した。打開策の一つが、自動運転で作業負担を軽くするスマート農機だ。クボタ井関農機などが関連製品の販売を伸ばしている。運転を補助するシステムの出荷台数は10年間で15倍に増えた。世界との競争を見据え、完全自動運転の開発も進む。

クボタは、水素燃料電池を動力源とする無人の自動運転トラクターを大阪・関西万博で初公開した。農業分野での脱炭素化と省人化の両立を目指す。同社によると、自動運転機能を搭載した水素燃料電池のトラクターは世界初という。

トラクターは運転席がない出力100馬力の中型タイプで、障害物を検知する人工知能(AI)カメラなどを搭載している。周囲の人だけでなく雑草なども判別する。自動運転や遠隔操縦で無人走行し、農地内だけでなく、格納庫と農地までの間なども自動で移動できる。

水素と酸素によって生まれる電気エネルギーを動力源にモーターを回して走行する。排出されるのは水のみのため、環境への負荷が小さい。市場投入の時期は未定で、今後は農地などで実証実験を進める。

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