
観光庁から佐渡市に3年9カ月出向し、観光文化スポーツ部長などを務めた小林大吾さん(39)が、1日付で観光庁に戻った。「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録に関わった小林さんが佐渡を去る前、観光の現状や、今後の課題について聞いた。
-ビジネス、帰省の目的が落ち込み、25年の全体の入り込み客は約49万7千人。2年後の目標の60万人には10万人の差がある。
「60万人という数字は、高い水準でサービスを提供し、お客さまが満足できる目標として設定した。受け入れ能力だけならそれ以上に増やすことも可能だが、質を保ち何回もリピートしてもらう必要がある」
「ピークの夏休み以外は、まだまだ伸びる余地がある。春のトレッキングなど季節ごとの魅力をさらに発信していく。海が荒れる冬でも、カーフェリーの欠航は比較的少ない。旬の魚や温泉を楽しみたい層を地道に増やす必要がある」
-今後の課題は。
「遺産を保存するには、行政だけでなく民間団体の力が大切で、後継者の育成が急務だ。文化の担い手という点でも島外の関係人口を増やしていく必要がある」
「観光庁に戻っても、地域振興に資する業務に当たる。これまで携わってきた佐渡を全力で応援したい」
